中野の魅力を活かした大規模再開発

中野の魅力を活かした大規模再開発

地域の想いと魅力を生かした再開発を行うために、野村不動産株式会社を代表事業者とするチームの一員として、中野区役所・中野サンプラザの建替を含む中野駅新北口駅前エリアの拠点移設整備の提案に参画。「Culture Driven City NAKANO 100」と題したコンセプトの策定、検討地域と共に成長するエリアマネジメントの検討などを支援しました。

  • 顧客

    野村不動産株式会社を代表とするグループ(代表事業者:野村不動産株式会社、共同事業者:東急不動産株式会社、住友商事株式会社、ヒューリック株式会社及び東日本旅客鉄道株式会社)

  • エリア

    東京都 中野区

  • 期間

    2020年1月〜2020年9月

  • 依頼内容

    「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集」の提案におけるエリアマネジメントの内容検討

  • 結果/成果

    • 民間事業者募集提案書の作成
    • 計画時~工事期間中〜まちびらき後までのエリアマネジメントのロードマップ作成
    • 地域と価値共創するための公開企画会議の仕組み提案
    • 野村不動産株式会社を代表とするグループと中野区にて基本協定書を締結
  • プロジェクトフロー

  • 複数事例をベンチマークに仮説を立てる

    中野区役所・中野サンプラザ跡地に建設される施設が、住居・オフィス・商業施設等が入る複合施設であることを踏まえ、多様なステークホルダーが参加するエリアマネジメントを想定。ケースの近しい複数エリアの事例をベンチマークに、近隣の商店街や教育機関と連携した防災活動や、ベース収入となる管理費、レンタル費等による収益構造等をリサーチしました。その上で、古くからの商店街や近年の再開発に伴って移転してきた大学など、多様なステークホルダーの集う中野のエリアマネジメントにふさわしい仮説を設定。ヒアリングや調査データをもとにアップデートしつつ、初期仮説を設定しました。

    地域との価値共創の仕組みとなる公開企画会議

    クライアントとともに地域をまわり、近隣の商店や地元メディア、教育機関など、さまざまな方にヒアリング。中野を見つめてきた方々のお話を伺いながら新しい施設への期待やまちの抱える課題を探り、手を取り合える関係づくりを目指しました。さらに、誰もが関わりのある防災や安心・安全等を切り口に、オープンな企画会議の場を設定。「都市型キャンパスでは、学生が活動できる場所が少ない」などのヒアリングで得た気づきをもとに、街と若者がつながるきっかけづくりを意識するなど、より多くの人を巻き込める企画に育てました。

    エリアマネジメントの枠を超えて未来を見据える

    エリアマネジメントの検討にあたり、中野の将来像や駅前施設のコンセプトまで踏み込んで議論。開発利益を地域に還元し、事業価値とまちの価値の両方を継続的に高めるための仕組みを設計しました。計画コンセプトとなる「文化を原動力とした中野100年のまちづくり」にひもづく生活・産業・交流の要素を整理し、具体的な計画に落とし込むなど、エリアマネジメントの枠を超え、多角的に検討にコミット。中野サンプラザをはじめ、多くの人に愛される「中野らしさ」をレガシーとして引き継ぎながら、さまざまなステークホルダーとの綿密なコミュニケーションを継続し、街の持続的な活性化につながる提案作りに貢献しました。